あかりのトレンドノート

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【真相】ミセス騒音問題とは?15km先まで届いた重低音と炎上の経緯まとめ

2025年7月27日の夜、横浜の広い範囲で「ドンドン…」という地響きのような重低音が鳴り響き、多くの住民が不安な夜を過ごしました。窓を閉めても、耳を塞いでも体の芯に響いてくるような不快な振動音。その正体は、絶大な人気を誇るロックバンド・Mrs. GREEN APPLEが横浜・山下埠頭で開催した大規模野外ライブからの音漏れでした。

「あの正体不明の音のせいで、全然眠れなかった…」と感じている方も少なくないのではないでしょうか。

この記事では、遠く15km先まで届いたとされる今回のミセス騒音の経緯まとめとして、なぜこれほど広範囲に音が漏れてしまったのか、その原因からSNSでの炎上の様子、そして今後の課題までを、住民の方々の声も交えながら詳しく、そして分かりやすく解説していきます。

10km先まで届いた「ミセス騒音問題」の概要

さて、今回の騒動は一体どのようなものだったのでしょうか。まずは、2025年7月27日に起きた出来事の全体像を、時間を追って振り返ってみましょう。

横浜・山下埠頭で開催された大規模野外ライブ

問題の発端となったのは、2025年7月26日と27日の2日間にわたり、横浜港の山下埠頭特設会場で開催されたMrs. GREEN APPLEの野外ライブ「ゼンジン未到とヴェルトラウム~銘銘編~」でした。このライブはバンドの記念すべき結成10周年を祝う大規模なもので、全国から数万人のファンが詰めかけ、会場は熱気に包まれていたのです。

特に最終日である27日は、天候にも恵まれ、まさにライブ日和。しかしその裏側で、広範囲にわたる騒音問題が静かに、いや、騒々しく進行していました。

「重低音だけが響く」異例の音漏れ被害

今回の騒音被害で特に奇妙だったのは、歌やメロディーではなく、「重低音の振動」として多くの地域に伝わった点です。

SNS上の報告を総合すると、被害は会場の山下埠頭から直線距離で10km以上離れた地域にまで及んでいたと推測されます。

  • 横浜市中区・西区・南区: 「家が揺れるほどの重低音」「ライブとは分からず、工事か事件かと思った」
  • 横浜市港北区神奈川区(約10km圏内): 「ズンズンという音がずっと聞こえて気持ち悪い」
  • 川崎市横須賀市の一部(15km圏内): 「何の音か分からなかったが、方角的にミセスのライブだったらしい」

このように、ボーカルやギターの音はほとんど聞こえず、心臓に響くようなベースやドラムの低周波音だけが長時間にわたって鳴り響くという、異例の事態だったのです。

SNSで拡散された住民の悲鳴と警察への通報

夜が更けるにつれて、X(旧Twitter)では「#ミセス騒音」「#横浜の重低音」といったハッシュタグを付けた投稿が爆発的に増加しました。

  • 「何の音?と思って調べたらミセスのライブか…それにしてもひどい。迷惑とかいうレベルじゃない」(横浜市南区在住の方の投稿より)
  • 「22時過ぎても重低音が止まない。明日も仕事なのに眠れない。警察に通報しました」(横浜市中区在住の方の投稿より)

こうした住民の悲鳴が相次ぎ、横浜市警察には騒音に関する通報が殺到した模様です。楽しいライブの裏側で、多くの人々が平穏な夜を奪われていたという現実が浮き彫りになりました。

なぜこれほど音が漏れた?考えられる5つの原因

では、なぜこれほどまでに広範囲へ、そして重低音だけが強調される形で音が漏れてしまったのでしょうか。考えられる原因を専門家の意見も交えながら5つの視点で探っていきます。

原因①:会場の立地と地形(海に面した山下埠頭)

最も大きな原因として考えられるのが、会場となった山下埠頭の立地です。

  • 海による音の伝播: 海に面した開放的な場所では、音を遮るものがありません。特に、水面は音を吸収しにくく、反響させながら遠くまで伝えてしまう性質があります。
  • 地面の固さ: 埠頭は埋立地で地盤が固いため、低周波の振動が地面を伝わって広範囲に響きやすかった可能性も指摘されています。

つまり、海の上の静けさが、かえって音を遠くまで届ける「巨大なスピーカー」のような役割を果たしてしまったのかもしれません。

原因②:スピーカーの向きとPA設定の可能性

ライブの音響設定、いわゆるPA(Public Address)の設定ミスも原因として考えられます。通常、野外ライブでは周辺住民への影響を最小限にするため、スピーカーの向きや音の指向性を綿密に計算します。

しかし、今回はスピーカーが海側や住宅街の方向へ向いていた、あるいは低音域を強調しすぎるセッティングになっていた可能性があります。特に低音は指向性が低く、四方八方に広がりやすい性質があるため、少しの調整ミスが大きな影響につながったのかもしれません。

原因③:天候や風向きの影響

当日の気象条件も、音の伝わり方に大きく影響したと考えられます。

  • 風向き: 会場から住宅街へ向かう風が吹いていた場合、音はその風に乗って普段より遠くまで運ばれます。
  • 気温の逆転層: 夜間に地表が冷やされると、上空に暖かい空気の層ができる「気温の逆転層」が発生することがあります。この逆転層は音を反射するフタのような役割を果たし、音を地上に閉じ込めて遠くまで伝播させる原因となるのです。

2025年7月27日夜の横浜は晴れて風も穏やかで、放射冷却が起きやすい状況でした。この気象条件が、不幸にも騒音を拡大させる要因となった可能性は否定できません。

原因④:重低音を強調する最新の音響技術?

近年の音楽シーンでは、観客の体に直接響くようなパワフルな重低音が好まれる傾向にあります。Mrs. GREEN APPLEの楽曲も、そのダイナミックなサウンドが魅力の一つです。

ライブでは、その魅力を最大限に引き出すために、超低周波数を再生できる「サブウーファー」という特殊なスピーカーが大量に導入されます。この最新技術が、意図せずして会場の外にまで強烈な振動を届けてしまった、という見方もできるでしょう。

原因⑤:野外ライブにおける騒音対策の不備

最終的には、主催者側の騒音対策が十分であったか、という点に帰着します。過去にも野外ライブでの騒音はたびたび問題になっており、通常は以下のような対策が講じられます。

対策の種類

具体的な内容

事前シミュレーション

周辺の地形や建物を考慮し、音の伝わり方を事前に予測する

モニタリング

会場周辺の数カ所で騒音レベルを常時監視する

音量制限

条例やガイドラインに基づき、時間帯ごとの音量上限を設定する

地域への事前告知

周辺住民に対し、チラシ配布などで事前にライブの開催を知らせ、理解を求める

今回のケースでは、これらの対策の一部、あるいはすべてが不十分だった可能性が考えられます。

騒音だけじゃない?ミセスの音楽が「うるさい」と言われる理由

今回の騒音問題とは少し文脈が異なりますが、Mrs. GREEN APPLEの音楽そのものに対して「うるさい」と感じる声が一部で聞かれるのも事実です。その理由についても考えてみましょう。

ボーカル・大森元貴の突き抜ける高音域

ボーカルの大森元貴さんの歌声は、非常に広く、突き抜けるようなハイトーンが特徴です。この唯一無二の声が多くのファンを魅了する一方で、人によっては「キンキンして聞こえる」「耳に刺さる」と感じてしまうことがあるのかもしれません。特に音量を上げた際に、その高音域がより強調される傾向はあります。

楽器の多さと情報量の多いアレンジ

ミセスの楽曲は、ギター、ベース、ドラムといった基本的なバンドサウンドに加え、キーボード、ストリングス、ホーンセクションなど、非常に多くの楽器が使われています。幾重にも重ねられた音の層と目まぐるしく展開するアレンジは、楽曲に壮大さと華やかさをもたらしています。

とはいえ、この「音の洪水」とも言える情報量の多さが、聴く人によっては「ごちゃごちゃしてうるさい」「聴き疲れる」という印象につながる可能性は否定できません。

楽曲の好みによる個人差という側面

結局のところ、音楽の好みは人それぞれです。ある人にとっては最高の音楽が、別の人にとっては単なる騒音に聞こえてしまうことは、残念ながらあり得ることでしょう。今回の騒音問題は物理的な音漏れが原因ですが、ミセスの音楽性そのものが、好き嫌いが分かれやすいタイプであることも、議論を複雑にしている一因と言えるかもしれません。

炎上に油を注いだSNSでの反応

物理的な騒音被害に加え、SNS上でのファンの言動が、問題をさらに大きな「炎上」へと発展させました。

被害を訴える住民と擁護するファンの対立

騒音被害を訴える住民の投稿に対し、一部のファンから「年に一度のお祭りなんだから我慢して」「ミセスの音楽を聴けるなんて幸せじゃないですか」といった反論が寄せられ、両者の間で激しい対立が生まれました。

住民側からすれば、「好きでもない音楽を強制的に聞かされ、睡眠まで妨害されているのに、なぜ我慢しなければならないのか」という怒りは当然です。一方でファン側も、「楽しみにしていたライブに水を差されたくない」「大好きなアーティストを悪く言われたくない」という気持ちが強かったのでしょう。このすれ違いが、感情的な対立を煽る結果となりました。

「音漏れ聞けてラッキー」発言が招いた批判

中でも特に批判を浴びたのが、「チケットが取れなかったけど、家のベランダから音漏れが聞けてラッキー!」といった趣旨のファンの投稿でした。

チケット代を払わずに音楽を楽しめることを喜ぶ無邪気な発言だったのかもしれません。しかし、騒音に苦しむ住民から見れば、その苦しみを全く理解していない、あまりにも配慮に欠けた発言と受け取られてしまいました。この種の投稿は瞬く間に拡散され、「ファンは自分たちのことしか考えていないのか」という批判を招き、炎上に油を注ぐことになったのです。

過去の炎上(コロンブスMV)と結びつける声

さらに、今回の騒動を、過去にMrs. GREEN APPLEが起こしたミュージックビデオ(「コロンブス」)の問題と結びつけて批判する声も上がりました。

「前のMVの件もそうだけど、このバンドは周りへの配慮が足りないんじゃないか」といった厳しい意見も見られ、過去のイメージが今回の騒音問題への批判をより一層強める要因の一つとなったようです。

今後のライブはどうなる?騒音問題の対策と課題

今回の深刻な騒音問題を受けて、今後のライブ運営には大きな見直しが迫られることになります。

運営側に求められる再発防止策

まず、ライブの主催者や運営会社には、徹底した再発防止策が求められます。

  • より精緻な音響シミュレーションの実施
  • 騒音モニタリング体制の強化と、基準値を超えた際の即時対応
  • 低周波音に特化した対策の導入
  • 地域住民へのより丁寧な事前説明と対話

これらの対策を講じ、安全・安心なライブ運営を実現する責任があります。

野外ライブと地域住民の共存に向けて

今回の件は、Mrs. GREEN APPLEだけの問題ではありません。音楽フェスや野外ライブといった文化そのものが、地域住民とどのように共存していくべきか、という大きな課題を私たちに突きつけています。

イベントの経済効果や文化的価値と、住民の平穏な生活環境をいかに両立させるか。アーティスト、運営、行政、そして地域住民が一体となって、新たなルールやガイドラインを模索していく必要があるでしょう。

ファンが取るべき行動とは

そして、私たちファン一人ひとりにも、考えさせられることが多い出来事でした。アーティストを愛する気持ちは尊いものですが、その想いが時に社会との軋轢を生む可能性を忘れてはなりません。

  • 被害を訴える声に耳を傾け、その苦しみに共感する姿勢を持つこと。
  • SNSなどで意見を発信する際は、社会の一員としての配慮を忘れないこと。
  • アーティストを盲目的に擁護するのではなく、問題点を冷静に認識し、改善を促す視点も持つこと。

「推し活」が社会からより広く受け入れられるためにも、ファン自身の成熟した行動が今、求められているのではないでしょうか。

まとめ:ミセス騒音問題から見えた課題と今後の展望

今回発生した、Mrs. GREEN APPLEの横浜ライブにおける大規模な騒音問題。本記事では、そのミセス騒音の経緯まとめとして、原因からSNSでの炎上、今後の課題までを多角的に掘り下げてきました。山下埠頭という会場の特性、気象条件、そしてPA設定など、複数の要因が不幸にも重なり、15kmという信じられないほど広範囲に重低音が響き渡る結果となってしまいました。

この一件は、単なる「音漏れ」という言葉では片付けられない、深刻な社会問題です。運営側の対策不備はもちろんのこと、SNS上でのファンと住民の対立は、野外イベントと地域社会の共存の難しさを浮き彫りにしました。この苦い経験を教訓とし、アーティスト、運営、ファン、そして地域社会が一体となって再発防止に取り組むことが、日本の音楽文化をより豊かに、そして持続可能なものにしていくために不可欠でしょう。